LogicoolのBluetoothキーボードK380とManjaro Linuxとの相性を調べた結果です。
〈目次〉
- 環境
- Manjaro Linuxにあらかじめ適用した設定
- 接続の作業が必要なタイミングとその手順
- タイミングごとの使用の可否
- Xmodmapの設定がクリアされるタイミング
- ペアリング済みなのに接続できなくなったときの対処法
- 関連記事
環境
- Manjaro Linux 18.1.3 Cinnamon Edition
- ELECOMのBluetoothアダプタLBT-UAN05C2/Nを使用しています。
Manjaro Linuxにあらかじめ適用した設定
こちらのリンク先に挙げられている設定を適用しました。
接続の作業が必要なタイミングとその手順
上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、Manjaro LinuxとK380とを接続します。
接続の作業が必要になるタイミングは、次の3つです。
- Manjaro Linuxの起動後、最初にキーボードを使おうとする時
- Manjaro Linuxをサスペンドから復帰させた後で、最初にキーボードを使おうとする時
- K380の接続先を、他の機器からManjaro Linuxへ切り替える時
接続する手順は次のとおりです。
F1〜F3のいずれかのキー(Manjaro Linuxと対応しているキー)を押して、そのキーの上にあるランプが点滅し終わって点灯すると、接続ができて使えるようになります。
そのようにして使える状態になるまでに、〈F1/F2/F3のいずれかを押す→点滅する〉というサイクルを1〜5回程度行う必要があります(1回押すだけでは必ずしも接続できません)。ですので、最初のキーを押してから、使えるようになるまでの所要時間は、短ければ数秒、長ければ20秒余りかかります。使えるようになってから数秒経つと、K380の左上のランプは消えます。*1
タイミングごとの使用の可否
上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、各タイミングごとにManjaro LinuxとK380とを接続できるかどうか(キーボードとして使えるかどうか)を調べた結果が下記の通りです。*2
使えるとき
使えないとき*3
Xmodmapの設定がクリアされるタイミング
Xmodmopを使用している場合は、~/.Xmodmap
に書いてある設定がManjaro Linuxに適用された後でBluetoothデバイス(K380以外も含む)がManjaro Linuxに接続されると、それ以前に~/.Xmodmap
から読み込まれていた設定はクリアされます(.Xmodmapというファイルが壊れるのではなく、設定内容が適用されていない状態になるだけです)。Manjaro Linuxがサスペンドから復帰してK380と接続されたタイミングもそれに当てはまります。
~/.Xmodmap
に書いてある設定を再適用するには、端末でxmodmap ~/.Xmodmap
と実行します。
ペアリング済みなのに接続できなくなったときの対処法
ペアリング済みなのに、Manjaro LinuxとK380との接続が全くできなくなったときは、Manjaro LinuxとK380とのペアリングを一旦削除してから再びペアリングすれば、再び接続できるようになると思います。
(Manjaro Linux Cinnamon Editionの場合はBluetoothの設定画面で「デバイスの削除」をクリックするとペアリングが削除される)
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