小技チョコレート

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Manjaro LinuxとLogicool K380の相性を調べる

LogicoolBluetoothキーボードK380とManjaro Linuxとの相性を調べた結果です。


〈目次〉


環境

Manjaro Linuxにあらかじめ適用した設定

こちらのリンク先に挙げられている設定を適用しました。

接続の作業が必要なタイミングとその手順

上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、Manjaro LinuxとK380とを接続します。
接続の作業が必要になるタイミングは、次の3つです。

  • Manjaro Linuxの起動後、最初にキーボードを使おうとする時
  • Manjaro Linuxサスペンドから復帰させた後で、最初にキーボードを使おうとする時
  • K380の接続先を、他の機器からManjaro Linuxへ切り替える時

接続する手順は次のとおりです。

F1〜F3のいずれかのキー(Manjaro Linuxと対応しているキー)を押して、そのキーの上にあるランプが点滅し終わって点灯すると、接続ができて使えるようになります。
そのようにして使える状態になるまでに、〈F1/F2/F3のいずれかを押す→点滅する〉というサイクルを1〜5回程度行う必要があります(1回押すだけでは必ずしも接続できません)。ですので、最初のキーを押してから、使えるようになるまでの所要時間は、短ければ数秒、長ければ20秒余りかかります。使えるようになってから数秒経つと、K380の左上のランプは消えます。*1

タイミングごとの使用の可否

上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、各タイミングごとにManjaro LinuxとK380とを接続できるかどうか(キーボードとして使えるかどうか)を調べた結果が下記の通りです。*2

  • 使えるとき

    • 起動時の最初のログイン画面
    • ログイン後
    • ログオフして電源を切らずに再ログインするときのログイン画面
    • 画面ロックから復帰するときのパスワード入力画面
    • サスペンドから復帰するときのパスワード入力画面
    • サスペンドから復帰してログインした後
  • 使えないとき*3

    • 起動後の最初のログイン画面と、サスペンドから復帰した時のログイン画面において、上述の〈キー押下げ→ランプ点滅〉を数度繰り返しても接続ができない場合があります。
      • その場合は、キーボード経由でログインパスワードを入力することができないので、予めキーボードの代替手段としてスクリーンキーボードをログイン画面で使えるようにしておくことをお奨めします。
      • ログイン後に〈キー押下げ→ランプ点滅〉を何度か行えば接続されます。

Xmodmapの設定がクリアされるタイミング

Xmodmopを使用している場合は、~/.Xmodmapに書いてある設定がManjaro Linuxに適用された後でBluetoothバイス(K380以外も含む)がManjaro Linuxに接続されると、それ以前に~/.Xmodmapから読み込まれていた設定はクリアされます(.Xmodmapというファイルが壊れるのではなく、設定内容が適用されていない状態になるだけです)。Manjaro Linuxサスペンドから復帰してK380と接続されたタイミングもそれに当てはまります。

~/.Xmodmapに書いてある設定を再適用するには、端末でxmodmap ~/.Xmodmapと実行します。

ペアリング済みなのに接続できなくなったときの対処法

ペアリング済みなのに、Manjaro LinuxとK380との接続が全くできなくなったときは、Manjaro LinuxとK380とのペアリングを一旦削除してから再びペアリングすれば、再び接続できるようになると思います。

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(Manjaro Linux Cinnamon Editionの場合はBluetoothの設定画面で「デバイスの削除」をクリックするとペアリングが削除される)

関連記事

fnキーを押さずにファンクションキーを使う方法

ログイン画面にスクリーンキーボードを表示する方法

Linuxにログインするためのパスワードを入力するタイミングでK380が使えないときのために、スクリーンキーボードをログイン画面に表示するには、下記の方法があります。


*1:K380のペアリング先が1個だけしかない場合は、F1〜F3以外の任意のキーを押しても接続ができるようです。

*2:ハイバネーションからの復帰については調べていません。

*3:ペアリング済みなのに使えない原因は、基本的には、Manjaro LinuxとK380との接続が切れていることだと考えてよいと思います。