小技チョコレート

ちょっとした小技を紹介するだけのブログです。

Firefoxの画面上にメディアコントロールの通知が出るのを防ぐ方法

Firefoxのバージョン81.0以降で、Firefox起動中にキーボード等を用いたメディアコントロール(音楽や動画を再生/一時停止するなど)の操作をすると、Firefoxのウィンドウの左上のところに大きな通知が数秒間出るようになりました。
バージョン85.0以降のFirefoxにおいて、この通知を出さないようにする方法を紹介します。

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(メディアのコントロールをしたときに数秒間出る通知)

注意点

下記の手順(通知が出ないようにする手順)を実行すると、Firefox内でのメディアコントロールの機能(キーボードを使って、音楽や動画の再生/一時停止などをする機能)も無効になります。

設定の手順

Firefoxの設定画面にて、「メディアをキーボード、ヘッドセット、仮想インターフェースで操作する」の項目をオフにする。

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以上です。

備考

Firefoxの画面上に出る上述の通知を、そのつど手動で消したい場合は、通知をマウスでクリックするか、そのまま数秒待てば消えます。

Windows版のSpotifyアプリにインポートしたローカルファイル(MP3)のタグが文字化けしているときの対処法

Windows版のSpotifyアプリにインポートしたローカルファイル(MP3)を同アプリ内で表示した際に、曲名/アーティスト名/アルバム名が文字化けしているときの対処法を紹介します。
使用したSpotifyアプリのバージョンは1.1.40.508.gd5bc2931 (Microsoft ストア版です。


〈目次〉


対処法

当該のMP3ファイルのID3タグを下記のように変換すると、文字化けが直りました。

変換操作のしかた

Windowsでそのように変換をするには、フリーウェアのSTEP_Kを使うのが便利です。

STEP_Kのインストール後、変換をしたいファイルをこのソフトの画面にドラッグ&ドロップします。この時点でSTEP_Kの画面上でも文字化けしているようなら、画面上でその文字化けを書き直してからCtrl+Sとキーを押します(=保存の操作をする)。
そして、そのファイルをマウスで選択して右クリックすると、右クリックメニューの一番下に「ID3v2に変換/バージョン・文字コード変換(MP3)」という項目があります。これをクリックします。

すると、小さいウィンドウが表示されます。ここで上述の3項目を指定して「はい」ボタンをクリックすると、変換ができます。

複数のファイルを一度に選択していれば、変換も一括して行われます。

(備考)Spotifyに追加済みのファイルへの変換が反映されない場合の対処法

Spotifyに追加済みのMP3ファイル(ローカルファイル)のID3タグを上述のように変換しても、Spotifyのアプリ上でそれが反映されない場合は、Spotifyアプリを起動したうえで、Spotifyのローカルファイルを置いてあるフォルダから該当ファイルを一旦外へ出してから、そのフォルダへそれらのファイルを再度入れてみると反映されると思います(筆者の手元ではそうなりました)。

Gboardの「単語リスト」に登録した単語をGoogle日本語入力の「辞書ツール」にインポートする方法

Gboard(Android版 / iOS版)の「単語リスト」は、いわゆるユーザー辞書です。Google日本語入力においてそれに相当する機能は「辞書ツール」という名前になっています。
Gboardの「単語リスト=ユーザー辞書」に登録した単語(とその読み仮名)を、Google日本語入力の「辞書ツール=ユーザー辞書」にインポートする方法を紹介します。

なお、エクスポート元とインポート先をそれとは逆にした場合の手順は、下記の記事で紹介しています。


〈目次〉


必要なもの

  • テキストエディタ
    ※「正規表現を用いた置換機能」を備えていると便利です(単語数が多い場合は特に)。
  • キーボードでTabキーを押せること(ただし、テキストエディタの置換機能でTabを入力できる場合はキーボードは無くてもよい)
  • ZIP形式のファイルの解凍と圧縮をできるアプリ

注意点

エクスポート元であるGboardの「単語リスト」には、各単語の品詞を指定する機能がありません(2020年8月末現在)。いっぽう、インポート先であるGoogle日本語入力の「辞書ツール」においては、各単語の品詞を指定しなければなりません(品詞を無指定にしたままではインポートができません)。
下記の手順でGoogle日本語入力の「辞書ツール」にインポートしたい単語数が非常に多い場合は、その各単語の品詞を手作業で指定していく作業(テキストエディタ等での入力作業)が、あるていど時間を要する可能性があります(品詞の指定が不正確でもかまわない場合は時間がかかりません)。

手順

Gboardの「単語リスト」の内容のエクスポート

Gboardの設定画面を開きます。Gboardをインストールしてある端末において、ふだん使用するキーボードとしてGboardを選んだうえで、文字を入力する状態にします。キーボードの上部にある歯車のアイコンをタップすると、設定画面が開きます。


(歯車アイコンがもしなければ、左端のアイコンをタップして表示させる)

設定画面の中にある「単語リスト」をタップ。

次の画面で「単語リスト」をタップ。

次の画面で「日本語」をタップ。

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「エクスポート」をタップ。

すると、保存先フォルダを指定する画面になるので、適当なフォルダを選びます。ZIP形式のファイル(ファイル名はおそらくPersonalDictionary-で始まる)がそこに保存されます。

エクスポートしたファイルの内容を編集する

上述の手順で保存されたZIPファイルを解凍すると、拡張子が.txtのファイル(おそらくファイル名はdictionary.txt)が現れます。これをテキストエディタなどで開きます。*1

ファイル内容はこのようになっていると思います(例)。

1行目には# Gboard Dictionary version:1という文字列があります。
2行目以降は、各行に〈読み仮名・単語・ja-JP〉という順番で1組ずつ文字列が並んでおり、各文字列の間はタブ1個で区切られています。

このファイル内容を、下記の要領で置換します。

  • 1行目(# Gboard Dictionary version:1という文字列がある行)は削除します。
  • 各行のja-JPを、「その行の単語の品詞」に書き換えます。
    • 例:「リンゴ」なら名詞、「三」なら数、といった具合。
    • 品詞を正確に指定することは必須ではありませんが、無指定にすることはできません
    • 「品詞」として記入できる文字列は、Google日本語入力の「辞書ツール」において「品詞」の列のドロップダウンメニューに掲載されている文字列(その一覧(1), 一覧(2))のみです。*2
  • 各行の末尾に「タブ1個」を記入し、その直後に改行する形とします。
    • 各行の末尾でキーボードのTabキーを1回押すと、タブ1個の記入ができます。
    • 正規表現を用いた置換機能があるテキストエディタを使えば、検索文字列を$とし置換文字列を\tとすることで、各行の末尾に一括してタブ1個を記入できます()。

例えば、置換前がこのような状態であれば、

下記のように置換します(各行の末尾にはタブ1個が記入されています(最終行は除く))。

上述の要領で置換とタブ記入をし終えたら、このテキストファイルをUTF-8文字コードで保存します。拡張子は.txtとします。

このテキストファイルを、Google日本語入力を使いたい機器(PCやスマートフォンなど)に保存します。*3

Google日本語入力へのインポート

Windows PCにインポートする

Windows PCの場合は、タスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」を開きます。

「辞書ツール」の画面の左上にある「管理」メニューをクリックして「新規辞書にインポート」もしくは「選択した辞書にインポート」をクリックします(後者をクリックした場合は、「辞書ツール」の画面の左側の欄で選択されている既存の辞書に追記されることになります)。


Google日本語入力の「辞書ツール」で「管理」メニューを開いたところ)

すると、インポートするファイルを選択する画面が表示されるので、上述の手順で保存してあるテキストファイルをここで選択し、「辞書名」の欄には任意の名前を付けて、「インポート」ボタンを押します。


(既存の辞書にインポートする場合は、「辞書名」の欄はありません)

Android端末 / iOS端末にインポートする

Google 日本語入力」のアプリを起動すると「Google 日本語入力設定」という画面になります。この中の「辞書ツール」をタップ。*4*5

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「辞書をインポート」をタップ。*6

インポートするファイルを選択する画面が開くので、上述の工程で端末に保存したテキストファイルをここで選択すると、インポートが完了します。

*1:文字コードUTF-8です。

*2:その他の文字列を「品詞」として入力すると、インポートが正しく完了しないと思います。

*3:その端末にGoogleドライブなどのクラウドストレージアプリがインストールされている場合は、そのクラウドストレージ内に保存してもよいと思います。

*4:iOS端末/Android端末の場合は、文字を入力するモードになったときにキーボードの上部に表示される歯車のアイコンをタップすることで「Google 日本語入力設定」の画面を開くことも可能です。

*5:Windows PCの場合はタスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」が開けます。

*6:Windows PCの場合は、「辞書ツール」のウィンドウ左上の「管理」メニューからインポートの操作をします。

Google日本語入力の「辞書ツール」に登録した単語をAndroid版のGboardの「単語リスト」にインポートする方法

Google日本語入力の「辞書ツール」は、いわゆるユーザー辞書です。Gboard(Android版)においてそれに相当する機能は「単語リスト」という名前になっています。
Google日本語入力の「辞書ツール=ユーザー辞書」に登録した単語(とその読み仮名)を、Android版のGboardの「単語リスト=ユーザー辞書」にインポートする方法を紹介します。

※2022年4月4日現在、iOS版のGboardにはユーザー辞書の一括インポート機能が無いようですので、iOS版へのインポートは、この記事では扱っていません。

なお、エクスポート元とインポート先を逆にした場合(=GboardからGoogle日本語入力へのインポート)の手順は、下記の記事で紹介しています。


〈目次〉


必要なもの

  • テキストファイルの内容を置換できるアプリ(置換機能があるテキストエディタなど)
    ※PCで表計算ソフトを使って置換できれば便利です(単語数が多い場合は特に)。
  • ZIPファイルの解凍と圧縮をできるアプリ

手順

Google日本語入力の「辞書ツール」の内容をエクスポートする

Android / iOS端末からのエクスポート

Google 日本語入力」のアプリを起動すると「Google 日本語入力設定」の画面が開きます。この中の「辞書ツール」をタップ。*1

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「現在の辞書をエクスポート」をタップして、任意のフォルダに保存する操作をすると、拡張子が.zipのファイルが保存されます(ファイル名はおそらくexport_temp_(数字の羅列).zipとなっているでしょう)。

Windows PCからのエクスポート

Windows PCの場合は、タスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」を開けます。

「辞書ツール」が開いたら、エクスポートしたい辞書を画面の左側のところで選択してから左上の「管理」をクリックし、「選択した辞書をエクスポート」をクリックすると、テキストファイルとしてエクスポートできます(ファイル名は任意に決めます)。ファイルの拡張子は.txtとなっているはずです。

エクスポートしたファイルの内容を置換する

テキストエディタで置換する場合

エクスポート元がAndroid / iOSの場合は、上述の手順で保存されたZIPファイルを解凍すると、拡張子が.txtのファイル(おそらくファイル名はexport.txt)が現れます。これをテキストエディタなどで開きます。*2
エクスポート元がWindows PCの場合は、上述のエクスポートされたテキストファイルを開きます。

ファイル内容はこのようになっていると思います(例)。

各行に〈読み仮名・単語・品詞・コメント〉という順番で1組ずつ文字列が並んでおり、各文字列の間はタブ1個で区切られています(「コメント」は記入されていない場合もあります)。

この各行の〈品詞〉の部分を、半角のja-JPに置換し、それより後ろの部分(タブ1個とコメント)をすべて除去します。

例えば、置換前がこのような状態であれば、

dy  Dynalist    名詞  アウトライナーの名前
sc  Scrapbox    名詞  Wikiツールの名前
ありく   歩く  動詞

下記のように置換します。

dy  Dynalist    ja-JP
sc  Scrapbox    ja-JP
ありく   歩く  ja-JP

単語数が多い場合は、下記のように表計算ソフトを使えば、作業がすぐに済みます。

表計算ソフトで置換する場合

この(置換前の)テキストファイルの拡張子を.csvとしたうえで、ExcelGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで開くと、各行のタブは表計算ソフトでの「列の区切り」として解釈されるので、〈品詞〉と〈コメント〉を一括して置換・除去する操作がラクに行えます。*3*4


(品詞の列にja-JPを貼り付け、コメントの列を削除するだけで済む)

ファイルをZIP圧縮して端末に保存する

上述の置換・除去をし終えたら、このテキストファイルをUTF-8文字コードで保存します。拡張子は.txtとします。
表計算ソフトで編集した場合は、ファイル形式をCSV(セルの区切り記号は必ず「タブ」を選択)またはTSVとして保存したあとで、ファイルの拡張子を.txtに変更します。こちらの場合も、文字コードUTF-8とします。*5

このテキストファイルをZIP形式で圧縮したうえで、Gboardを使いたいAndroid端末にこのZIPファイルを保存します。
Gboardを使いたい端末にGoogleドライブなどのクラウドストレージアプリがインストールされている場合は、このZIPファイルをそのクラウドストレージ内に保存してもよいと思います。

Gboardへのインポート

Gboardの設定画面を開きます。Gboardをインストールしてある端末において、ふだん使用するキーボードとしてGboardを選んだうえで、文字を入力する状態にします。キーボードの上部にある歯車のアイコンをタップすると、設定画面が開きます。*6


(歯車アイコンがもしなければ、左端のアイコンをタップして表示させる)

Gboardの設定画面の中にある「単語リスト」をタップ。

次の画面で「単語リスト」をタップ。

次の画面で「日本語」をタップ。

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「インポート」をタップ。

インポートするファイルを選択する画面が開くので、上述の工程で端末内(もしくはクラウドストレージ内)に保存したZIPファイルをここで選択すると、インポートが完了します。
インポートが正しくできれば「インポートが完了しました」というメッセージが画面上に出るはずです。

以上です。

*1:iOS端末/Android端末の場合は、ふだん使うキーボードとして「Google日本語入力」を選択したうえで、文字を入力するモードになったときにキーボードの上部に表示される歯車のアイコンをタップすることで「Google 日本語入力設定」の画面を開くことも可能です。

*2:文字コードUTF-8です。

*3:ExcelやOpen Office Calcで開く際は、データの区切り記号を指定する画面で「タブ」を選んでから開きます。

*4:Googleスプレッドシートで開く際は、シートの左上のファイルメニュー→インポート→アップロードと進み、開きたいCSVファイルを選択します。

*5:表計算ソフトのセルの全内容をテキストエディタにコピー&ペーストし、拡張子を「.txt」にして保存するという方法でもよいかもしれません。

*6:端末の設定画面の中で「文字入力」などを設定するメニューからも、Gbordの設定画面を開くことができるだろうと思います。例えばSHARPAQUOS Sense4 liteでAndroidバージョンが11であれば、端末の設定画面→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→Gboard→設定と進むと、Gboardの設定画面を開けます。