小技チョコレート

ちょっとした小技を紹介するだけのブログです。

Linux版のSpotifyアプリで検索フォームに日本語入力ができないときの対処法

対処法として、Spotifyのブラウザ版を使う方法と、Spotify Connectを利用して他のデバイスから検索をする方法という2つがあります。


〈目次〉


Spotifyのブラウザ版を使う方法

Spotifyのブラウザ版(Web Player)の検索フォームであれば、日本語が入力できると思います。


(検索フォーム:https://open.spotify.com/search/

Spotify Connectを利用して他のデバイスから検索をする方法

検索の操作を他のデバイススマートフォンタブレット)から行うことができます。

必要なもの

操作方法

Linuxスマホを同じWi-Fiに接続したうえで、LinuxSpotifyアプリと、スマホSpotifyアプリの両方を起動します。
スマホのアプリからLinuxのアプリに接続する仕方が下記の2通りあり、どちらを選んでもかまいません。

接続方法1

スマホSpotifyアプリの下の方に、「接続可能なデバイス」という文字が現れるので、これをタップ。

次の画面で、左下にある、四角形が2枚重なったようなアイコンをタップ。


(緑色のシャッフル再生アイコンの真下)

次の画面で、接続先デバイスの中からLinuxに相当するものをタップ。

接続方法2

スマホSpotifyアプリの"Home"を開き、その右上にある歯車のアイコンをタップして、設定画面を開く。

設定画面の中の「デバイスに接続」のコーナーをタップ。

次の画面で、接続先デバイスの中からLinuxに相当するものをタップ。

接続した後の操作

接続が済むと、スマホのアプリでは、接続先のLinuxの名前が緑色で表示されます。

そのうえで、スマホのアプリの検索フォームで検索をします。その検索結果をスマホ側で再生させると、その音はLinuxのスピーカーから出ます。

このような仕方で、検索の操作をスマホで代替することができます。
検索以外の操作も可能です。詳しくはSpotify Connectのページをご覧ください。

小指が短いけれどTabキーを多用する人のためのキーボード設定例

キーボードのTabキーは通常は左手の小指で押しますが、小指の短い人はTabキーを押しにくいものです。
小指が短いけれどもTabキーを多用する人の場合、他の押しやすいキーをTabキーに割り当てることによって、Tabキーを押しやすい位置に置くと便利だと思います。そのように設定した例を紹介します。

Xmodmapを使用して設定する場合は、後述の注意点もお読みください。

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〈目次〉


親指に近いキーをTabキーにする

親指の近くにある、無変換キー、変換キー、カタカナひらがなローマ字キーをTabキーに置き換えれば、押しやすいと思います。

AutoHotKeyを使った設定(Windows

AutoHotKeyを起動済みのWindowsにおいて、下記の内容をテキストファイルで作り、そのファイルをhoge.ahkのように拡張子を.ahkとして任意のフォルダに保存し、そのファイルをダブルクリックすると有効になります。*1

無変換キーをTabキーにする

sc07B::Tab

変換キーをTabキーにする

sc079::Tab

カタカナひらがなローマ字キーをTabキーにする

sc070::Tab

Xmodmapを使った設定(Linux

テキストエディタで下記の各々の内容を記入して、ファイル名を.Xmodmapとしてユーザーのホームフォルダに保存。
端末でxmodmap ~/.Xmodmapと実行すると、それぞれの設定が反映されます。従来のTabキーもそのまま使えます。

無変換キーをTabキーにする

keycode 102 = Tab ISO_Left_Tab Tab ISO_Left_Tab

変換キーをTabキーにする

keycode 100 = Tab ISO_Left_Tab Tab ISO_Left_Tab

カタカナひらがなローマ字キーをTabキーにする

keycode 101 = Tab ISO_Left_Tab Tab ISO_Left_Tab

Caps LockキーをTabキーにする

Caps LockキーはTabキーよりも若干小指に近いので、小指が届きやすいと思います。

Xmodmapを使った設定(Linux

テキストエディタで下記の内容を書き、ファイル名を.Xmodmapとしてユーザーのホームフォルダに保存。

clear Lock
keycode 66 = Tab ISO_Left_Tab Tab ISO_Left_Tab

端末でxmodmap ~/.Xmodmapと実行すると、その設定が反映されます。従来のTabキーもそのまま使えます。

Xmodmapを使って設定する場合の注意点

  • 〈Tabキー以外のキー〉をTabキーに変えた場合は、その変えられたほうのキーの従来の機能は無くなります。
    • 「変える前のキーの機能」を復元するには、下記の2つの方法があります。
      • .Xmodmapというファイル内において、それに相当する行の行頭に半角の!を記入するか、あるいはその行を消したうえで上書き保存し、端末でxmodmap ~/.Xmodmapを実行する。
      • ~/.Xmodmapというファイル自体を削除したうえでLinuxを再起動する。
  • 上掲のXmodmapの内容としてkeycode 102などと書いてある部分の数値(キーコード)は、キーボードによって異なる場合があります。
    • 実際に使っているキーボードの各キーのキーコードを調べる方法についてはこちらをご覧ください。

*1:Windowsの起動時に自動で有効にするには、hoge.ahkのショートカットをWindowsのスタートアップに置いておきます。

Manjaro LinuxとLogicool K380の相性を調べる

LogicoolBluetoothキーボードK380とManjaro Linuxとの相性を調べた結果です。


〈目次〉


環境

Manjaro Linuxにあらかじめ適用した設定

こちらのリンク先に挙げられている設定を適用しました。

接続の作業が必要なタイミングとその手順

上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、Manjaro LinuxとK380とを接続します。
接続の作業が必要になるタイミングは、次の3つです。

  • Manjaro Linuxの起動後、最初にキーボードを使おうとする時
  • Manjaro Linuxサスペンドから復帰させた後で、最初にキーボードを使おうとする時
  • K380の接続先を、他の機器からManjaro Linuxへ切り替える時

接続する手順は次のとおりです。

F1〜F3のいずれかのキー(Manjaro Linuxと対応しているキー)を押して、そのキーの上にあるランプが点滅し終わって点灯すると、接続ができて使えるようになります。
そのようにして使える状態になるまでに、〈F1/F2/F3のいずれかを押す→点滅する〉というサイクルを1〜5回程度行う必要があります(1回押すだけでは必ずしも接続できません)。ですので、最初のキーを押してから、使えるようになるまでの所要時間は、短ければ数秒、長ければ20秒余りかかります。使えるようになってから数秒経つと、K380の左上のランプは消えます。*1

タイミングごとの使用の可否

上述の設定を適用し、かつManjaro LinuxとK380とのペアリングを済ませたうえで、各タイミングごとにManjaro LinuxとK380とを接続できるかどうか(キーボードとして使えるかどうか)を調べた結果が下記の通りです。*2

  • 使えるとき

    • 起動時の最初のログイン画面
    • ログイン後
    • ログオフして電源を切らずに再ログインするときのログイン画面
    • 画面ロックから復帰するときのパスワード入力画面
    • サスペンドから復帰するときのパスワード入力画面
    • サスペンドから復帰してログインした後
  • 使えないとき*3

    • 起動後の最初のログイン画面と、サスペンドから復帰した時のログイン画面において、上述の〈キー押下げ→ランプ点滅〉を数度繰り返しても接続ができない場合があります。
      • その場合は、キーボード経由でログインパスワードを入力することができないので、予めキーボードの代替手段としてスクリーンキーボードをログイン画面で使えるようにしておくことをお奨めします。
      • ログイン後に〈キー押下げ→ランプ点滅〉を何度か行えば接続されます。

Xmodmapの設定がクリアされるタイミング

Xmodmopを使用している場合は、~/.Xmodmapに書いてある設定がManjaro Linuxに適用された後でBluetoothバイス(K380以外も含む)がManjaro Linuxに接続されると、それ以前に~/.Xmodmapから読み込まれていた設定はクリアされます(.Xmodmapというファイルが壊れるのではなく、設定内容が適用されていない状態になるだけです)。Manjaro Linuxサスペンドから復帰してK380と接続されたタイミングもそれに当てはまります。

~/.Xmodmapに書いてある設定を再適用するには、端末でxmodmap ~/.Xmodmapと実行します。

ペアリング済みなのに接続できなくなったときの対処法

ペアリング済みなのに、Manjaro LinuxとK380との接続が全くできなくなったときは、Manjaro LinuxとK380とのペアリングを一旦削除してから再びペアリングすれば、再び接続できるようになると思います。

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(Manjaro Linux Cinnamon Editionの場合はBluetoothの設定画面で「デバイスの削除」をクリックするとペアリングが削除される)

関連記事

fnキーを押さずにファンクションキーを使う方法

ログイン画面にスクリーンキーボードを表示する方法

Linuxにログインするためのパスワードを入力するタイミングでK380が使えないときのために、スクリーンキーボードをログイン画面に表示するには、下記の方法があります。


*1:K380のペアリング先が1個だけしかない場合は、F1〜F3以外の任意のキーを押しても接続ができるようです。

*2:ハイバネーションからの復帰については調べていません。

*3:ペアリング済みなのに使えない原因は、基本的には、Manjaro LinuxとK380との接続が切れていることだと考えてよいと思います。

Bluetoothアダプタ LBT-UAN05C2/N(ELECOM) とLinuxとの相性を調べる

ELECOMのBluetoothアダプタLBT-UAN05C2/NLinuxで使えるかどうかを調べた結果です。
使用したPCは富士通FMV D5260(FMVDA2A0C1)です。

  • Manjaro Linux Cinnamon Edition(64bit)の、2019年12月下旬での最新版(18.1.3?)
    • 挿すだけで使える。
    • 音声をBluetoothスピーカー(Google Nest Mini)に出力すると、頻繁に音が途切れます。
      • ただしこのアダプタが原因かどうかは不明です。

参考資料