小技チョコレート

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Androidの共有メニューを使ってDynalistにテキストを貼り付ける方法

Dynalistは、アウトラインの中の特定の場所(行)を、テキストを取り込む場所として予め指定しておくことができます。この場所のことをInboxといいます。

Androidの「共有メニュー」を経由して、テキストをDynalistのInboxに取り込む方法を紹介します。iOS端末でも、おそらく同じような手順で取り込みができると思います。


〈目次〉


機能

  • 取り込んだテキストは、Inboxとして指定されているアイテム(行)の下位のアイテムになります。
  • 一度に取り込めるのは1行(1アイテム)のみです。
    • 改行を含めた場合でも、1アイテムの中で単に「改行」が行われるだけです(2個以上の行(アイテム)としてDynalistに記入したい場合は、こちらの解説を参照)。
  • 階層の上げ下げはできません(行頭に半角スペースを置いても、単に字下げになるだけです)

必要なもの

手順

Inboxの場所を指定する

指定方法は2通りあります。

設定画面から指定する方法

PC版のDynalistをブラウザで開けないときは、この方法のみ使えます。

Dynalistの設定画面の中の“Your Inbox”の項目にて、Inboxに指定したいアイテム(行)の内容を入力欄に入力すると、候補が表示されます。その中から、Inboxに指定したいものを選択します。

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メニューから指定する方法

PCのWebブラウザ、またはPC版のDynalistのアプリケーションでDynalistを開いてログインし、テキストを取り込む場所として指定したい行を選択すると、その行の左側に「≡」の形のアイコン(ハンバーガーメニュー)が表示されるので、それをクリックします。すると、メニューが表示されるので、その中の“Set as Inbox”をクリック。

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(「読書ノート」というアイテムを選択してメニューを出したところ。下のほうに"Set as Inbox"がある)

すると、“○○○ is now your Inbox location”というメッセージが画面右上に出るはずです。以降は、その場所がInboxとして指定されています。

そこまで済めば、ブラウザは閉じてもかまいません。

テキストをDynalistに取り込む

Dynalistに取り込みたいテキストは、ウェブページやメールに書いてあったり、あるいはテキストエディタに書いてあったりすると思います。そのテキストを選択し、ブラウザなりテキストエディタの共有メニューをタップします。

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(ブラウザで柴犬 - Wikipediaを開き、一文目のテキストを選択したところ)

この画像では画面上部に「共有」のアイコンがあるので、これをタップすると、共有メニューが開きます。

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この中の“Dynalist”をタップすると、

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このようにDynalistが起動し、選択したテキストが表示されます。“Add”をタップすると、Inboxとして予め指定してある行の下位に取り込まれます。

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このようになります。

Inboxの場所を確認する方法

Dynalistの設定画面の中の“Your Inbox”の項目に“Your Inbox destination is ○○.”と表示されています。

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(備考)Dynalistのクライアントアプリ“Dynawrite”を使う方法

Dynawriteは、Dynalistへのテキスト入力に特化したアプリです。Androidの共有メニューからDynawriteへテキストを送り、Dynawriteを使って書き込むという方法も使えます。

上述のようにテキストを選択してから、共有先を選択する画面でDynawrieを選べば、テキストがDynawriteに渡されます。

挙動の速さは、Dynalistの公式アプリよりもDynawriteのほうが優れていると思います。

関連記事

アウトラインとしての階層構造をもつテキストをDynalistに貼り付ける方法

テキストエディタなどで下記のフォーマットに従って内容を作り*1、それをコピーしてからDynalistを開いて、貼り付けたい行にて「貼り付け」を実行するとできます。

フォーマット

  • 改行すると別のアイテム(行)になる。
  • 行頭に半角スペースを2個置くと、階層が1段下がる。
    • ただし1行目は、行頭に半角スペースを置いても階層は下がらない。

実行例

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テキストエディタで改行と半角スペースを使ってこのような階層構造を作り、これをコピーして、

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Dynalistを開き、貼り付けたい場所で「貼り付け」を実行します。

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このように、元の階層構造を保ったままで貼り付けされます。

関連記事

*1:Markdownも書けます。

(Android版)Google日本語入力で変換速度が遅くなったときの対処法

Google日本語入力に保存されている過去の変換履歴が多くなると、変換速度が遅くなるようです(筆者の使用感です)。変換履歴を消去すれば速度を回復することができるので、Android5.1の場合で手順を説明します。

なお、この対処法を実行すると、過去の変換履歴が消えますので、ご注意ください。*1

手順

Androidの設定画面で「アプリ」のコーナーを開き、その中の「Google日本語入力」をタップし、次の画面で「アプリを起動する」というタイトルの下にある「起動」をタップ。

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すると、「Google 日本語入力設定」という画面が開きます。

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その中の「変換」をタップ。すると、「変換」というタイトルの画面が開きます。

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その中の、「履歴の消去」をタップ。すると、「履歴の消去」というタイトルの画面になります。

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その中の「変換履歴」をタップすると、過去の変換履歴が消去され、その後は変換速度が速くなる(本来の速さに戻る)と思います。

しばらく使っていてまた変換速度が遅くなれば、この作業を再び実行します。

備考

Google日本語入力の「単語リスト」に登録してある単語の数も、変換速度に影響しているかもしれません。不要な単語があれば消しておくのも、変換速度を保つのに有効かもしれません。

*1:消したくない変換履歴があれば、その「変換前」と「変換後」の語句の組み合わせを、Google日本語入力の「単語リスト」に登録しておくことで、変換候補として維持できます。

Pocketでアーカイブしたページの情報をEvernoteの1個のノートに自動で記録していく方法

PocketアーカイブしたページのタイトルやURLなど5件の情報を、Evernoteの特定のノートに自動で記録する方法を紹介します。


〈目次〉


機能

  • Evernoteに自動で記録できる情報はこの5件です。
    • Pocketでアーカイブしたページのタイトル
    • ページのURL
    • ページの先頭のテキスト(100字程度。保存されない場合もある)
    • Pocketのタグ
    • Pocketでアーカイブした日時
  • この記録は、Evernoteの特定の1個のノートに記入されていきます(アーカイブしたページ1個につきEvernoteのノートを1個ずつ作るわけではありません)。
  • PocketでアーカイブしてからEvernoteに記入されるまでのタイムラグは数分程度と思われます。
  • 利用は無料で、広告もありません。

ノートのサンプル

Pocketでアーカイブされた「コトリンゴ×MIKIKO対談「注目されるほど、葛藤が大きくなる」 - インタビュー : CINRA.NET」がEvernoteのノートに記録された状態がこちらです。

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(ノートをブラウザで開いた場合)

上述の5件の情報が記入され、末尾には区切りとして横線が入ります。これより後にアーカイブされたページの情報は、この下の行に記入されていきます。

必要なもの

IFTTTというサービスを使うので、IFTTTのアカウント(無料)が必要です。

設定の手順

WebブラウザIFTTTSign in(ログイン)。IFTTTのアカウントを持っていない場合は、トップページの"Sign up"をクリックしてアカウント作成をします。*1*2

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Webブラウザhttps://ifttt.com/applets/rfYXjSTv-pocket-evernote を開きます。

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この画面の下の方に、白字で“Turn on”と書いてあるところがあります。

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この“Turn on”をクリック。すると、その左側にある緑色の丸が右に動き、次の画面に変わります。

※自分のPocketやEvernoteのアカウントをIFTTTに連携させていない状態であれば、連携させる手続きがここで始まります。その部分の説明は割愛しますが、IFTTTの指示通りに操作すれば、下記の画面に至ります。

この画面が表示されます。

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下の方にスクロールしていくと、入力欄が3つあります。

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“Title”という欄は、記録を記入するノートのタイトルを指定するものです。最初の状態ではNew item archived on Pocketと入力されています。変える必要があれば書き換えます。

ただし、このタイトルに全角の文字を含めると、PocketでアーカイブするたびにEvernoteで新しいノートが1個作成されてそこに情報が記録されるようになってしまう場合がある(一つのノートに記録を追記していくというスタイルがとれない)ので、全角文字は含めないほうがよいと思います。

“Notebook (optional)”という欄は、記録を記入するノートが属するノートブックを指定するものです。指定したいノートブックがあれば、ここにその名前を1つだけ入力します。空欄にしておけば、ノートはEvernoteの「既定のノートブック」として予め指定されているノートブックに保存されます。*3

“Tags (optional)”という入力欄は、ノートに付けるタグを指定するものです。この欄には複数のタグを入力でき(半角のカンマで区切ります)、空欄にすることもできます。

これら3つの入力欄への入力を終えたら、画面の下のほうにある“Save”をクリック。

すると、この画面になり、画面上部に“Your Applet is now active”というメッセージが数秒間表示されます。

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ここまで済ませれば、Webブラウザは閉じてもかまいません。

以降は、Pocketでアーカイブするたびに、Evernoteに記録されていきます。アーカイブした日時が新しいほど、ノートの後方(後ろの行)に記入されていきます。

Evernoteへの記録を停止する / 再開する方法

Evernoteへの記録を止めるには、下記のように操作します。

IFTTTにログインしてからWebブラウザhttps://ifttt.com/my_applets を開きます*4。上述の工程で作成したIFTTTの設定(アプレット)が、下記のように緑色の四角形で表示されているので、これをクリック。

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次の画面で、

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“On”と書いてあるところをクリックすると、その右側にある緑色の丸が左に動きます。これで、Evernoteへの記録は停止します。

停止中は、この箇所には“Turn on”と表示されているはずです。Evernoteへの記録を再開したいときは、その“Turn on”をクリックします。すると、表示が再び“On”に変わり、Evernoteへの記録が再開します。

ノートのタイトル/ノートブック/タグを変更する方法

IFTTTにログインしたうえで https://ifttt.com/my_applets にアクセスします。

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上述の手順で作ったIFTTTの設定がこのように緑色の四角で表示されているので、これをクリック。

次の画面で、

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右上の歯車の形のアイコンを押すと設定画面が開きます。

それ以降の設定の手順は、上述の手順と同じです。

この変更内容は、この変更を行った時点以降にPocketでアーカイブしたページに対して適用されます。

Evernoteのノートが長くなりすぎたときの対処法

この記事で紹介している方法を長期間使っていると、Pocketでアーカイブしたページの記録がEvernoteの1個のノートにたくさん記入されていくので、そのノートが非常に長くなり、使い勝手が悪くなります。

その場合は、記入対象になっているノートの名前(デフォルトでは“New item archive on Pocket”)をEvernoteで書き換えてしまえば、そのノートにはそれ以降は記入されず、新しいノートが自動で作成されてそちらに記入されていきます。

*1:IFTTTのAndroid / iOSアプリを使ってもかまいません。

*2:IFTTTのアカウントを新たに作った場合は、IFTTTから"Confirm your IFTTT account"といった件名のメールが届きます。メールの中の"Confirm your account"というリンクをクリックしておいてください。

*3:「既定のノートブック」をEvernoteのデフォルトの状態から変更していなければ、「既定のノートブック」は「最初のノートブック」という名前になっているでしょう。

*4:この操作はIFTTTのAndroidアプリ / iOSアプリでもできます。