小技チョコレート

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スマートフォン・タブレットのスクリーンショット画像をEvernoteに自動で保存する方法

〈目次〉


IFTTTのアプリを使う方法

スマートフォンタブレットで撮ったスクリーンショット画像を自動でEvernoteに保存するためには、端末にIFTTTのアプリ(iOS版Android版)をインストールしたうえで、IFTTTの設定(iOS版Android版)を適用すればOKです。

なお、その方法がうまくいかなかった場合の代替として、下記のような方法もあります。IFTTTのiOSアプリ/Androidアプリは使いませんが、IFTTTの機能そのものを利用します。

IFTTTのアプリを使わない方法

ここからはAndroid端末の場合を示しますが、iOS端末でもこれと同じ状態を実現できると思います。

処理の流れと特徴など

スクリーンショットを撮ってからEvernoteに保存されるまでの流れは下記の1〜4のようになっています。

  1. Android端末でスクリーンショットを撮る。
  2. その画像が、その端末に保存される。
  3. その画像が、Dropboxに自動でアップロードされる。
  4. Evernoteにおいて、その画像を本文に貼り付けたノートが自動で作成される。

このうち、3には、Android端末の内部フォルダとDropboxを同期するためのAndroidアプリが必要です。4にはIFTTTのアカウントが必要です。DropboxEvernoteのアカウントも、もちろん必要です。

1〜4の全体を通じて、通信料以外の費用はかかりません。3で使う同期アプリ、3と4で使うIFTTT、DropboxEvernoteのいずれも無料版の機能のみで充分です。ただし、DropboxEvernoteの無料版でアップロードできる上限サイズを超える量のファイルを保存するときは、DropboxEvernoteの有料版が必要でしょう。

4でEvernoteに作成されるノートは、画像1個あたりノート1個という構成になります。ノートの保存先となるノートブックの名前と、ノートに付けるタグは適宜設定できます。

スクリーンショットを撮ってからEvernoteに保存されるまでのタイムラグは、上記の2〜3の間の画像転送を行う同期アプリの同期間隔(後述のDropsyncなら5分ごと〜24時間ごとの9段階で設定可能)と、上記3〜4を行うIFTTTの実行間隔(おそらく数分に1回くらいだが、正確な間隔は未確認)に依存します。最短であれば約2分以内で完了することを確認済みです。

設定を始める前に

IFTTTとDropboxEvernoteのアカウントを持っていない場合は、それぞれのアカウントを作ってください。この記事では、これらのアカウント作成方法の説明は割愛します。

手順1:スクリーンショットを保存するフォルダをDropboxに作る

Dropboxは、個々のスクリーンショット画像がAndroid端末からEvernoteに届くまでの一連の経路の途中にあたる「画像の一時保存場所」です。この用途に使うためのフォルダをDropbox内に1個だけ作ります(フォルダの数を1個とするのは、IFTTTとの兼ね合いのためです)。

ここでは、Android版のDropboxアプリを使って、自分のDropboxアカウントの一番上位の階層にフォルダを作成する場合の手順を示します。

Android版のDropboxアプリで、自分のDropboxの一番上位の階層を表示し、画面右下の丸い「+」をクリックします。

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画面に白いウィンドウが出てきます。この中の「フォルダの新規作成」をクリック。

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すると、作成するフォルダの名前を尋ねられるので、名前を入力します。ここでは半角でUpload to Evernoteという名前を入力しています。後述するIFTTTとの兼ね合いがありますので、フォルダ名はUpload to Evernoteというこの名前をそのまま使用するのをお薦めします。「作成」をクリックするとフォルダが作成されます。

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手順2:IFTTTでDropboxEvernoteを繋ぐ

IFTTTは、上記の「処理の流れ」というセクションの3〜4の部分を実現するためのものです。

WebブラウザでIFTTTにSign in(ログイン)したうえで、 Upload a picture from Dropbox to Evernote Automatically - IFTTTを開きます。これは、上記の3〜4を実現するために筆者が作ったIFTTTの「アプレット」です(アプレットとは?)。

画面中央のTurn onと書いてあるところをタップすると、

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下記の画像のように、"IFTTT needs permission to access."というメッセージが表示される場合があります。

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自分のDropboxEvernoteをIFTTTに連携させたことが過去にない場合は、必ずこれが表示されるでしょう。これは、「自分のDropboxEvernoteの内容を読み取る権限や、内容に書き込みをしたりする権限をIFTTTに対して与える手続きをIFTTTが要求しています」という趣旨のメッセージです。このメッセージが出たら、上記の画像にある"OK"という青いボタンを押して開く画面の指示に従って、DropboxEvernoteの読み込み/書き込みをする権限をIFTTTに与えてください。この部分は当記事の本筋から外れますので、詳しい説明は割愛します。

権限を与える手続きが済めば、下記のような画面が表示されます。

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一番下までスクロールしてSaveをタップ。

すると、このように画面上部に「Your Applet is now active」と数秒間表示されるはずです。この画面になったら、ブラウザは一旦閉じてもかまいません。

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ここまでの設定によって、〈自分のDropbox内の一番上位の階層にあるUpload to Evernoteという名前のフォルダに画像がアップロードされると、それを本文に貼り付けたノートがEvernoteに自動で作成される〉という状態ができあがりました。あとは、後述のように、スクリーンショット画像をAndroid端末からDropboxへ自動でコピーするための設定をすませれば、全体の設定は完成です。

手順3:スクリーンショット画像をAndroid端末からDropboxへ自動でコピーするためのアプリを設定する

Android端末で撮ったスクリーンショット画像を自動でDropboxにアップロード(コピー)できる状態にするために、DropsyncというAndroidアプリをGoogle Playストアからインストールします。同様の機能がある他のアプリ(例えばFolderSyncなど)でも代用できます。

Dropsyncをインストールして起動し、最初の画面の指示に従って自分のDropboxアカウントとDropsyncを接続したうえで、画面中央にある「何を同期するのかを選択してください」という青いボタンを押し、

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次の画面で「自分のフォルダーのペアを作成させてください」という文字をタップ。

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すると、「フォルダーのペア」というタイトルの画面になります。ここで、スクリーンショット画像のコピー元フォルダとコピー先フォルダ(Dropbox内のフォルダ)のペアを下記のように指定します。

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Dropbox内のリモートフォルダ」というのがスクリーンショット画像のコピー先フォルダですから、この欄には、上述の手順1で作成したフォルダを指定します。つまり、上記の画像のように、Dropbox内の一番上位の階層にあるUpload to Evernoteという名前のフォルダを指定します。

「デバイス内のローカルフォルダー」というのが、自分のAndroid端末内においてスクリーンショット画像が保存されるフォルダー(つまりコピー元フォルダ)です。筆者のタブレットでは、そのフォルダのパス(位置)は上記のとおり /strage/emulated/0/Screenshots となっています。このパスは、端末の機種やAndroidのバージョンによってそれぞれ異なっているでしょう。

「同期の方法」は双方向または「アップロードのみ」や「アップロードしたあと削除」がよいでしょう。「同期有効化済み」の欄はオンにしておき、「保存」ボタンを押します。

次に、Dropsyncの画面で「同期済みのフォルダ」というタブを表示し、「自動同期を有効にする」という欄がオンになっていることを確認しておきます。

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その下には、上述の手順3で作ったフォルダのペアが白い四角形の中に表示されています。その右下にあるスライド式スイッチもオンになっていることを確認しておきます。

そして、Dropsyncの画面右上の「︙」という形のボタンから設定画面を開きます。

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この設定画面に色々な設定項目がありますが、重要なのは、上から3行目の「自動同期」の中の「自動同期の間隔」という項目です。

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これは、スクリーンショット画像をDropboxへ自動コピーする時間間隔のことですから、間隔が大きすぎると不便なので、適切な間隔を選びます。5分ごと〜24時間ごとまでの9段階から選べます。

その他の設定項目として、Wi-Fiがオンであるときにだけ同期を有効にするかどうか、アップロードする個々のファイルの最大サイズを何MBに制限するか、などといった項目があります。これらの項目も、自分のAndroid端末の使用環境に合わせて変更が必要かもしれませんので、一通り目を通しておいたほうがよいでしょう。

ここまでの手順を済ませれば、全体の設定そのものは完成です。

動作テストをしてみる

Android端末で撮ったスクリーンショット画像が、設定どおりにEvernoteに保存されるか確認するために、動作のテストをしてみます。

2017年11月23日の10時50分に、筆者のAndroid端末のWebブラウザで「はてなブックマーク」のトップページを開いた状態の画面をスクリーンショットとして撮りました。筆者のDropsyncの自動同期の間隔は「15分」としてありますが、このスクリーンショット画像は、端末内に保存されてから1分余り後にはDropboxにアップロードされました(下記の同期履歴を参照)。

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そして、Evernoteに自動でノートが作られたのは10時52分でした。

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スクリーンショットを撮ってから約2分で一連の処理が完了したことになります。

Evernoteに作られたノートを開いてみます。

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ノートの題名は"画像のファイル名 on 〈日時〉"となっています。この〈日時〉はスクリーンショット画像が作成された日時(撮られた日時)だと思われます。

ノートの本文には、もともとAndroid端末の内部フォルダに保存されたスクリーンショット画像が自動で貼り付けられています。ノート1個あたり、画像は1個です。

ノートが含まれるノートブックは「最初のノートブック」となっています。ノートに自動で付けられるタグは「Screenshot」としてあります。ノートブックの名前とタグは、後述のカスタマイズで変更できます。

カスタマイズ

Evernoteでノートが保存されるノートブックの名前、ノートに付けるタグ、Dropboxでのフォルダ名などをカスタマイズ(変更)したい場合は、まずWebブラウザhttps://ifttt.com/my_applets を開きます。上述の手順で作ったIFTTTの設定が緑色の四角形で表示されているので、それをタップし、

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次の画面で右上にある歯車のアイコンをクリックすると、カスタマイズの画面が開きます。

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カスタマイズの画面はこのようになっています。

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Subfolder nameというのは、Dropboxスクリーンショット画像の保存(およびEvernoteへ画像を引き渡すこと)のために使うフォルダですから、上述の手順3でDropsyncに設定したフォルダ(Upload to Evernote)と同じになっていなければなりません。もし片方を変更する場合は、他方もそれに連動して変更する必要があります。

Notebookという項目は、Evernoteでノートが保存されるノートブックの名前を設定するものです。空欄にしておけば、ノートはEvernoteの「最初のノートブック」に保存されます。Tagsという項目は、ノートに付けられるタグです。Tagsには複数のタグを入力できますし(半角カンマで区切ります)、空白にすることもできます。この2つのカスタマイズ項目の各々に、色々な変数や文字を入力することができます。どの項目にどんな値を入力できるのか、といった詳しい情報は、IFTTTの使い方ガイドなどで調べてみてください。

Evernoteへの保存を停止、または停止後に再開するには

スクリーンショット画像をEvernoteに保存することを止めるには、次の二つのうちのどちらかを実行します。一つは、Dropsyncによる同期(端末からDropboxへの自動コピー)を止めること。これはDropsyncの設定画面からすぐにできます。もう一つは、IFTTTのアプレットを停止することです。

IFTTTのアプレットを停止するには、Webブラウザhttps://ifttt.com/my_applets を開いて、上述の手順によって作られたIFTTTのアプレット(下記の画像では2番目に表示されている緑色の四角形)をタップし、

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次の画面で中央にあるOnをタップすると、緑色の丸が左に動きます。するとアプレットの機能が停止します。

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停止中は、この箇所は"Turn on"という表示になっているでしょう。Evernoteへの保存を再開したいときは、その"Turn on"と表示されている箇所を再びタップすれば再開します。その際もちろん、Dropsyncによる同期(Android端末からDropboxへの自動コピー)も正しく機能する状態になっている必要があります。

備考

この記事でDropboxを利用している部分はGoogle Driveでも代用できると思います。Google Driveの無料版の保存容量はDropboxの7倍くらいありますから、Google Driveのほうが気兼ねなく使えそうです。

Linuxでアプリの起動やファイル検索などができる軽快なランチャー"Albert"


〈目次〉


インストール

Albertのインストールの手順は、ユーザーガイドによるとこのとおりです(Debian / Ubuntu / Fedora / openSuseの場合は1, 2の順で実行)。

  1. Albert - Installing Albert
  2. Install package home:manuelschneid3r / albert

debパッケージを直接取得することもできるようです。

また、下記のページの"Install Albert"というところにも情報があります。*1

設定

インストール直後はAlbertは起動していませんから、端末などから手動で起動します。

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端末で albert と実行すると起動します。

最初に起動すると、こちらの画面でホットキーの設定などを求められるでしょう。

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左上の"Hotkey"の欄でホットキーを設定します。左下の"Autostart on login"にチェックを入れておけば、Linuxへのログイン時に自動で起動します。画面のデザインは右上の"Theme"の欄から変更できます。

左上の"Extension"をクリックすると、こちらの画面になります。

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この画面でチェックを入れた項目のみ、albertから実行することができます。

それぞれの項目の機能はこのようになっています(一部の項目は筆者が理解できないため説明を省略)。

  • Application - アプリケーションを名前で検索し、実行
  • Calculator - 電卓
  • Chrome Bookmarks - ChromeおよびChromiumのブックマークを検索し、ブラウザで開く
  • External extensions
  • Files - ファイル検索
  • Firefox Bookmarks - Firefoxのブックマークを検索し、ブラウザで開く*2
  • Hash Generator - 任意の文字列のハッシュ値を表示
  • MPRIS Control - VLCのようなメディアプレーヤーをコマンドで操作する
  • Python
  • SecureShell
  • Snippets - あらかじめ作成しておいたスニペット(短い文字列)を検索し、クリップボードに貼り付ける
  • System - 画面ロック/ログアウト/サスペンド/ハイバネート/再起動/シャットダウンを実行
  • Terminal - 入力したコマンドを端末で実行
  • VirtualBOx
  • WebSearch - 入力したキーワードをウェブ検索する(検索サイトは自由に指定できる)

設定がすべて済んだら、この設定画面を閉じます。

使い方

設定したホットキーを押すと、デスクトップの中央に入力画面が表示されます。

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文字を入力すると、候補が表示されます。Enterキーで確定します。

動作中の様子はGithubに載っています。

このalbertの画面の右上に小さく表示されている歯車のアイコンをクリックすると、上述の設定画面が開きます。

備考

QMLとVirtualBoxを必要としないalbert-liteというものもあります。

aur.archlinux.org

*1:情報が旧いかもしれません。

*2:2018/11/02現在、筆者の環境では、この機能は動きません。

Google Play MusicのためのLinux用デスクトップアプリケーションがある

ふだん、Google Play MusicFirefoxChromeで開いているのですが、再生リストの中の曲数が多くなると動作がけっこう重くなります。

普通のWebブラウザ以外に、Google Play Musicを開けるアプリケーションが何かあれば、もうすこし動作が軽いのかもな、と思いながら我慢してブラウザで使っていましたが、Nuvola Player(Ver. 3 Beta)というLinux用のデスクトップアプリケーションがあるのを見つけ、Ubuntu14.04 LTSに導入して使ってみました。

ブラウザで開くよりは動作が軽く、メモリの消費量も少なめで良いと思います。

何より、曲に対する操作が捗るのが良いところ。

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Nuvola PlayerでGoogle Play Musicを開いた様子です。

普通のWebブラウザで開く場合と比べて、機能面で違うところは次のような点でしょう。

〈再生・一時停止/次の曲・前の曲/曲を高く評価・低く評価〉という操作を、Google Play Musicの画面を開かずに実行できる。

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Ubuntuの画面左端の、アイコンが縦に並んだエリア(ランチャー)の中の、白い三角形が水色で囲まれているのがNuvola Playerのアイコン。これをマウスで右クリックすると、曲に対する〈再生・一時停止/次の曲・前の曲/曲を高く評価・低く評価〉という操作ができます。Google Play Musicの画面を開く必要がないので便利です。

また、Nuvola Playerをアクティブにしている間は、Ubuntuの画面上部の「パネル」にもNuvola Playerのメニューが並びます。

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この右端の"Control"というところからも、同じ操作ができます。

〈再生・一時停止/次の曲・前の曲〉という操作は、インジケーターからもできます。

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Ubuntuの画面の右上にスピーカーのアイコン(Ubuntu用語では『インジケーター』)があります。これをクリックすると、Ubuntuサウンド関係の操作をする小さなメニュー画面が開きますが、

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ここでNuvola Player(つまりGoogle Play Music)の〈再生・一時停止/次の曲・前の曲〉という操作ができる。
サイドバーに歌詞を表示できる。

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歌詞が見つからないときは"No lyrics has been found."と言われます。

キーボードショートカットが使える。

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キーボードショートカットが沢山用意されています。

last.fmにScrobbleする機能もありますが、これはWebブラウザでも拡張機能で出来るようですね。

Nuvola PlayerはGoogle Play Music専用のアプリケーションではないので、他にも次のようなサービスに対応しているようです。

Nuvola Playerのインストールの手順は少し変則的でした。 下記のページにインストールの解説があります。

備考

曲に対する〈再生・一時停止・停止・次の曲へ移動・前の曲へ移動〉という操作のキーボード・ショートカットは、拡張機能などがなくても使えるようです(下記のページ参照)。

日本気象協会(tenki.jp)の天気予報をメールで受け取る方法

日本気象協会が提供する天気総合ポータルサイトtenki.jpは、北海道の稚内から沖縄の与那国島までの142地点の天気予報を、地点別のTwitterアカウントに発表しています

(tenki.jp ( 稚内@tenkijp_wakkana のツイート)

ですから、tenki.jpの地点別天気予報Twitterアカウントの中から自分の住んでいる地域の天気予報を発表しているアカウントをTwitterでフォローすれば天気予報を見れるわけですが、Twitterのタイムライン(画面)を開かなければ予報が見られないというのは若干不便かもしれないし、そもそもTwitterを使っていない人には手軽でないかもしれない。

そこで、tenki.jpの地点別天気予報Twitterアカウントのツイート(投稿)をメールで受け取る方法を紹介します。


〈目次〉


機能

  • 天気予報のメールは、後述のIFTTTというサービスにアカウント登録をする際に、そのアカウントのメールアドレスとして入力するアドレスに送信されます。
  • ツイートが行われてから、その内容がメールとして送信されてくるまでのタイムラグは、数分から15分程度と思われます。
  • 利用は無料で、広告もありません。ただし、通常のメールと同様に、メールを受信する通信料は必要です。

メールのサンプルはこちら。島根県の松江の天気予報をツイートしているアカウント @tenkijp_matsueツイートの内容がメール化されたものです。

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このようにツイートの内容がメールの本文に記入されています。

必要なもの

  • IFTTTというサービスのアカウントが必要です。(IFTTTとは?
  • メールを受け取るためにTwitterのアカウントを持つ必要はありません。

設定の手順

IFTTTのアカウントをすでに持っている人は https://ifttt.com/login からIFTTTにサインイン(ログイン)して下さい。 

IFTTTのアカウントを持っていない人は https://ifttt.com/join にアクセスしてメールアドレスとパスワードを入力し、IFTTTにサインアップ(アカウント登録)をして下さい。*1

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このアカウント作成(およびログイン)の際に入力するメールアドレスに、tenki.jpの天気予報(tenki.jpがTwitterに投稿した天気予報の内容)がメールで送信されます。

メールの送信元は action@ifttt.com ですから、このアドレスからのメールを迷惑メールフィルタなどで弾かないようにご注意ください。

IFTTTにサインイン(ログイン)してから https://ifttt.com/myrecipes/personal/new を開きます。

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 水色で this と書いてあるところをマウスでクリック。

 すると、画面が切り替わり、検索窓が出てきます。

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中央の検索窓に twitter と入力。

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検索窓に Twitter  と入力すると、Twitterのアイコンが出てきますので、これをマウスでクリック。

すると画面が切り替わり、下記のようにグレーの四角形が画面に10個くらい出てきます。

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画面の下段中央に"New tweet by a specific user"という青い字があります。これをクリック。

すると、Twitterのアカウントを入力する欄が出てきます。

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 "Username to watch"という字の下の入力欄に、自分が天気予報を受け取りたいTwitterアカウントのidを@を除いて入力します。

tenki.jpの地点別Twitter公式アカウントの一覧を開いて、ご自分のお住まいの地域に一番近い地点のアカウントを見つけます。

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ここでは、中国地方の一覧から松江(@tenkijp_matsue)を選んでみます。

@tenkijp_matsue というidから@(アットマーク)を除いて・半角で下記のように入力。

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 そして"Create Trigger"をクリック。

 すると次のような画面に変わります。

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こんどは、青い字の that をクリック。

すると、また検索窓が出てきます。

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こんどは、この検索窓に mail と入力。

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アイコンがいくつか出てきますから、左端の"Email"と書かれたアイコンをクリック。

すると、次のような画面になります。

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"Send me an email"という青い字をクリック。

すると、次の画面に変わります。

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この画面で、送られてくるメールの件名(タイトル)と本文の中身を設定します。

"Subject"というのがメールの件名(タイトル)。"Body"が本文です。

初期設定のままでは使い勝手が悪いので、下記のように書き換えます。

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"Subject"と書いてあるところの入力欄をマウスでクリックすると、キーボードで入力できる状態になります。もともと入力されている @{{UserName}}: {{Text}} という文字列を消し、天気予報のメールだということが一目で分かるような題名を入力しておきます。

ここでは「【tenki.jp】松江の天気予報」という文字列を入力しています。

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次に、メールの本文にあたる部分も下記の要領で書き換えておきます。

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"Body"と書いてあるところの下の入力欄をマウスでクリックすると、キーボードで入力できる状態になります。

この入力欄の先頭に半角で {{Text}} と入力。メールでは、これが各ツイートの本文に置き換えられます。

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{{Text}} のTは大文字で。"via"以降は消しても構いません。

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"Subject"と"Body"の入力が終わったら、"Create Action"をクリック。

すると、次のような画面になります。

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画面右上の"Send me an email at"の下と、"Recipe Title"の欄の末尾に、メールの送信先アドレス(自分のメールアドレス)が記入されていることを確認しておいてください。

また、"If new tweet by specific user"の直後には、自分が選んだtenki.jpのTwitterアカウントのidが正しく記入されているか確認しておいてください。(ここでは松江を選んでいますから @tenkijp_matsue と記入されています。)

そして"Create Recipe"をクリック。

画面が変わり、画面の上部に Recipe Created という白い字と緑色の帯が出ればOKです。

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この画面の上部に Recipe Created と出ればOK。

設定はこれで終わりです。

今後は、自分の設定したtenki.jpのTwitterアカウントが天気予報をツイート(投稿)するたびに、その内容が自分のメールアドレスに自動で送られてきます。

動作のテスト

tenki.jpの地点別公式Twitterアカウントの一覧を見ると明らかなように、各アカウントの天気予報の投稿は毎日午前5時(当日分)・午前11時(当日分)・午後5時(当日分および翌日分の2通)という1日3回(計4通)であるようです。

メールが正しく届くかテストするためには、このページで紹介した設定をすべて終えた後で実際に各Twitterアカウントが新たなツイートを投稿するまで待つ必要があります。例えば、このページに書いてある設定を終えたのが午前10時30分なら、午前11時を過ぎるまで待ちます。

このページに書いてある設定を終えたうえで、tenki.jpの各ツイート時間(5時・11時・17時)を数十分過ぎてもメールが届かなければ、何らかの不具合があるかもしれません。その場合は、下記の手順をとってみてください。

https://ifttt.com/myrecipes/personal を開きます。

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"Create a Recipe"と書いてある青色の四角形の下に4つ並んでいるアイコンのうち、左から2番目の丸い矢印のアイコンをクリック。

画面上部に Recipe Checked という文字が出れば、設定に不具合はありません。すぐにメールが届くはずです。

Recipe Checked の文字が出たのにメールが届かないとすれば、 action@ifttt.com からのメールを迷惑メールフィルタなどで弾いてしまっているからかもしれません。あるいは、tenki.jpのTwitterアカウントが時間どおりにツイートをしなかった等のTwitter側の問題かもしれません。

メールのサンプル

tenki.jpの、島根県松江の天気予報をツイートする公式Twitterアカウント(@tenkijp_matsue)の2015年10月9日午前5時のツイートはこちら。

ツイートの時刻は午前5時12分でした。

それがメールで送られてきたものがこちら。Gmailで開いた様子です。

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画像の中央右側に、メールの送信時刻が5時19分と書いてあります。ツイートから7分でメールが送られていることが分かります。

メールの件名(タイトル)は、設定画面で設定したとおり「【tenki.jp】松江の天気予報」となっており、本文はツイートの内容がそのままコピーされています。

本文の後ろのURL http://t.co/TFGzX0Ym3h は、tenki.jpのサイトの「島根県 - 東部(松江)の天気」というページにリンクしています。

メールを停止する / 再開する方法

メールの送信を停止するには、 https://ifttt.com/myrecipes/personal を開いて、

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"Create a Recipe"と書いてある青い四角形の下に4つ並んでいるアイコンのうちの左端の、電源ボタンのような形のアイコンを押します。すると、メールの送信が止まります。

メールの送信を再開したいときは、この電源ボタンのアイコンを再度押します。

このアイコンを一回押すごとに、メール送信のON/OFFが切り替わるしくみです。

(備考)プッシュ通知で受け取る方法

自分のTwitterアカウントを持っていて、かつスマホユーザーである場合は、プッシュ通知という仕方でツイートを受け取る方法もあります。こちらのページに解説があります。

関連記事

ich.hatenadiary.com

*1:IFTTTのアカウントを新たに作った場合は、IFTTTから"Confirm your IFTTT account"という件名のメールが届きます。メールの中の"Confirm your account"というリンクをクリックしておいてください。そのリンクをクリックしていないと、その先の設定へ進めないかもしれません。