小技チョコレート

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Microsoft IMEのユーザー辞書にインポートするためのテキストファイルの作り方とインポートの手順

Microsoft IMEのユーザー辞書は、テキストファイルからのインポート(一括登録)をする機能があります。
その機能を使ってインポートをするためのテキストファイルの作り方と、インポートの仕方を紹介します。


〈目次〉


必要なもの

テキストファイルの作り方

下記のフォーマットでテキストファイルを作ります。

  • 登録したい語句を、読み 語句 品詞という順番で、1行に1組ずつ書く。
    • 読み語句品詞のそれぞれの間は〈タブ1個〉で区切る(=Tabキーを1回押す)。
    • 品詞として記入できる文字列は、Microsoft IME「単語の登録」という画面において選択候補として用意されている品詞のみ(その一覧(1), その一覧(2))に限られます。*1*2
      • その他の文字列を品詞として記入していると、正しく登録できません。
      • テキストファイルの中で、それぞれの語句の品詞を正確に指定することは必須ではありませんが、品詞を無指定にすることはできません

そのフォーマットで作成すると、このようなファイルができます(例)。


(各行は左から、読み語句品詞の順。それぞれの間はTab1個で区切られている)

このファイルを、文字コードを“UCS-2 LE BOM”として保存します。
ファイルの拡張子は.txtとします。

このテキストファイル作成にNotepad++を使う場合なら、「エンコード」メニューから“UCS-2 LE BOM”を選んでから保存すれば、文字コードが“UCS-2 LE BOM”になります。

Microsoft IMEに一括登録する手順

Windows 10の場合

OSがWindows10の場合の手順を示します。

Windowsの設定画面で、検索フォームにimeと入力し、そこに表示された「日本語IMEの設定」を選択。

"Microsoft IME"というタイトルの画面に変わるので、その中の「学習と辞書」をクリック。

「学習と辞書」というタイトルの画面に変わるので、その中の「ユーザー辞書ツールを開く」をクリック。

Microsoft IME ユーザー辞書ツール」が開きます。

「ツール」メニューを開き「テキスト ファイルからの登録」をクリック。

テキストファイルを選ぶ画面が開きます。登録したいテキストファイルをここで選択すると、その内容がユーザー辞書に登録(インポート)されます。

正しく登録できた個数と、登録を失敗した個数が、このように表示されます。*3

以上です。

Windows 11の場合

OSがWindows 11の場合の手順を示します。

Windowsで使用するIMEMicrosoft IMEにしたうえで、Windowsツールバーの右端のほうにある「あ」または「カ」または「A」のアイコンをマウスで右クリックすると、このようなメニューが表示されます。この中の「設定」をクリック。


(○の中にJが描いてあるこのアイコンがツールバーに表示されていれば、Microsoft IMEが使用されている状態です)

すると、Windowsの設定画面の中にある、Microsoft IMEの設定画面が開きます。
この中の「学習と辞書」をクリック。

すると、次の画面の中央あたりに「ユーザー辞書ツールを開く」というリンクが現れます。これをクリック。

Microsoft IME ユーザー辞書ツール」が開きます。

「ツール」メニューを開き「テキスト ファイルからの登録」をクリック。

テキストファイルを選ぶ画面が開きます。登録したいテキストファイルをここで選択すると、その内容がユーザー辞書に登録(インポート)されます。

正しく登録できた個数と、登録を失敗した個数が、このように表示されます。*4

以上です。

*1:「単語の登録」という画面を開くには、Microsoft IMEを利用しているときにWindowsのタスクバーに表示されている「あ」または「カ」または「A」のアイコンをマウスで右クリックして出てくるメニューの中の「単語の追加」をクリックします。

*2:人名に関しては、苗字のみを意味する「姓」や、名のみを意味する「名」も、品詞として記入できます。

*3:登録に失敗した語句があるときは、この画面からエラーログを出力してそれを閲覧すれば、それぞれの語句に対するエラーの内容が読めます。

*4:登録に失敗した語句があるときは、この画面からエラーログを出力してそれを閲覧すれば、それぞれの語句に対するエラーの内容が読めます。