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Gboardの「単語リスト」に登録した単語をGoogle日本語入力の「辞書ツール」にインポートする方法

Gboard(Android版 / iOS版)の「単語リスト」は、いわゆるユーザー辞書です。Google日本語入力においてそれに相当する機能は「辞書ツール」という名前になっています。
Gboardの「単語リスト=ユーザー辞書」に登録した単語(とその読み仮名)を、Google日本語入力の「辞書ツール=ユーザー辞書」にインポートする方法を紹介します。

なお、エクスポート元とインポート先をそれとは逆にした場合の手順は、下記の記事で紹介しています。


〈目次〉


必要なもの

  • テキストエディタ
    ※「正規表現を用いた置換機能」を備えていると便利です(単語数が多い場合は特に)。
  • キーボードでTabキーを押せること(ただし、テキストエディタの置換機能でTabを入力できる場合はキーボードは無くてもよい)
  • ZIP形式のファイルの解凍と圧縮をできるアプリ

注意点

エクスポート元であるGboardの「単語リスト」には、各単語の品詞を指定する機能がありません(2020年8月末現在)。いっぽう、インポート先であるGoogle日本語入力の「辞書ツール」においては、各単語の品詞を指定しなければなりません(品詞を無指定にしたままではインポートができません)。
下記の手順でGoogle日本語入力の「辞書ツール」にインポートしたい単語数が非常に多い場合は、その各単語の品詞を手作業で指定していく作業(テキストエディタ等での入力作業)が、あるていど時間を要する可能性があります(品詞の指定が不正確でもかまわない場合は時間がかかりません)。

手順

Gboardの「単語リスト」の内容のエクスポート

Gboardの設定画面を開きます。Gboardをインストールしてある端末において、ふだん使用するキーボードとしてGboardを選んだうえで、文字を入力する状態にします。キーボードの上部にある歯車のアイコンをタップすると、設定画面が開きます。


(歯車アイコンがもしなければ、左端のアイコンをタップして表示させる)

設定画面の中にある「単語リスト」をタップ。

次の画面で「単語リスト」をタップ。

次の画面で「日本語」をタップ。

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「エクスポート」をタップ。

すると、保存先フォルダを指定する画面になるので、適当なフォルダを選びます。ZIP形式のファイル(ファイル名はおそらくPersonalDictionary-で始まる)がそこに保存されます。

エクスポートしたファイルの内容を編集する

上述の手順で保存されたZIPファイルを解凍すると、拡張子が.txtのファイル(おそらくファイル名はdictionary.txt)が現れます。これをテキストエディタなどで開きます。*1

ファイル内容はこのようになっていると思います(例)。

1行目には# Gboard Dictionary version:1という文字列があります。
2行目以降は、各行に〈読み仮名・単語・ja-JP〉という順番で1組ずつ文字列が並んでおり、各文字列の間はタブ1個で区切られています。

このファイル内容を、下記の要領で置換します。

  • 1行目(# Gboard Dictionary version:1という文字列がある行)は削除します。
  • 各行のja-JPを、「その行の単語の品詞」に書き換えます。
    • 例:「リンゴ」なら名詞、「三」なら数、といった具合。
    • 品詞を正確に指定することは必須ではありませんが、無指定にすることはできません
    • 「品詞」として記入できる文字列は、Google日本語入力の「辞書ツール」において「品詞」の列のドロップダウンメニューに掲載されている文字列(その一覧(1), 一覧(2))のみです。*2
  • 各行の末尾に「タブ1個」を記入し、その直後に改行する形とします。
    • 各行の末尾でキーボードのTabキーを1回押すと、タブ1個の記入ができます。
    • 正規表現を用いた置換機能があるテキストエディタを使えば、検索文字列を$とし置換文字列を\tとすることで、各行の末尾に一括してタブ1個を記入できます()。

例えば、置換前がこのような状態であれば、

下記のように置換します(各行の末尾にはタブ1個が記入されています(最終行は除く))。

上述の要領で置換とタブ記入をし終えたら、このテキストファイルをUTF-8文字コードで保存します。拡張子は.txtとします。

このテキストファイルを、Google日本語入力を使いたい機器(PCやスマートフォンなど)に保存します。*3

Google日本語入力へのインポート

Windows PCにインポートする

Windows PCの場合は、タスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」を開きます。

「辞書ツール」の画面の左上にある「管理」メニューをクリックして「新規辞書にインポート」もしくは「選択した辞書にインポート」をクリックします(後者をクリックした場合は、「辞書ツール」の画面の左側の欄で選択されている既存の辞書に追記されることになります)。


Google日本語入力の「辞書ツール」で「管理」メニューを開いたところ)

すると、インポートするファイルを選択する画面が表示されるので、上述の手順で保存してあるテキストファイルをここで選択し、「辞書名」の欄には任意の名前を付けて、「インポート」ボタンを押します。


(既存の辞書にインポートする場合は、「辞書名」の欄はありません)

Android端末 / iOS端末にインポートする

Google 日本語入力」のアプリを起動すると「Google 日本語入力設定」という画面になります。この中の「辞書ツール」をタップ。*4*5

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「辞書をインポート」をタップ。*6

インポートするファイルを選択する画面が開くので、上述の工程で端末に保存したテキストファイルをここで選択すると、インポートが完了します。

*1:文字コードUTF-8です。

*2:その他の文字列を「品詞」として入力すると、インポートが正しく完了しないと思います。

*3:その端末にGoogleドライブなどのクラウドストレージアプリがインストールされている場合は、そのクラウドストレージ内に保存してもよいと思います。

*4:iOS端末/Android端末の場合は、文字を入力するモードになったときにキーボードの上部に表示される歯車のアイコンをタップすることで「Google 日本語入力設定」の画面を開くことも可能です。

*5:Windows PCの場合はタスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」が開けます。

*6:Windows PCの場合は、「辞書ツール」のウィンドウ左上の「管理」メニューからインポートの操作をします。

Google日本語入力の「辞書ツール」に登録した単語をAndroid版のGboardの「単語リスト」にインポートする方法

Google日本語入力の「辞書ツール」は、いわゆるユーザー辞書です。Gboard(Android版)においてそれに相当する機能は「単語リスト」という名前になっています。
Google日本語入力の「辞書ツール=ユーザー辞書」に登録した単語(とその読み仮名)を、Android版のGboardの「単語リスト=ユーザー辞書」にインポートする方法を紹介します。

※2022年4月4日現在、iOS版のGboardにはユーザー辞書の一括インポート機能が無いようですので、iOS版へのインポートは、この記事では扱っていません。

なお、エクスポート元とインポート先を逆にした場合(=GboardからGoogle日本語入力へのインポート)の手順は、下記の記事で紹介しています。


〈目次〉


必要なもの

  • テキストファイルの内容を置換できるアプリ(置換機能があるテキストエディタなど)
    ※PCで表計算ソフトを使って置換できれば便利です(単語数が多い場合は特に)。
  • ZIPファイルの解凍と圧縮をできるアプリ

手順

Google日本語入力の「辞書ツール」の内容をエクスポートする

Android / iOS端末からのエクスポート

Google 日本語入力」のアプリを起動すると「Google 日本語入力設定」の画面が開きます。この中の「辞書ツール」をタップ。*1

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「現在の辞書をエクスポート」をタップして、任意のフォルダに保存する操作をすると、拡張子が.zipのファイルが保存されます(ファイル名はおそらくexport_temp_(数字の羅列).zipとなっているでしょう)。

Windows PCからのエクスポート

Windows PCの場合は、タスクバーに表示されている「あ / A」のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「辞書ツール」を開けます。

「辞書ツール」が開いたら、エクスポートしたい辞書を画面の左側のところで選択してから左上の「管理」をクリックし、「選択した辞書をエクスポート」をクリックすると、テキストファイルとしてエクスポートできます(ファイル名は任意に決めます)。ファイルの拡張子は.txtとなっているはずです。

エクスポートしたファイルの内容を置換する

テキストエディタで置換する場合

エクスポート元がAndroid / iOSの場合は、上述の手順で保存されたZIPファイルを解凍すると、拡張子が.txtのファイル(おそらくファイル名はexport.txt)が現れます。これをテキストエディタなどで開きます。*2
エクスポート元がWindows PCの場合は、上述のエクスポートされたテキストファイルを開きます。

ファイル内容はこのようになっていると思います(例)。

各行に〈読み仮名・単語・品詞・コメント〉という順番で1組ずつ文字列が並んでおり、各文字列の間はタブ1個で区切られています(「コメント」は記入されていない場合もあります)。

この各行の〈品詞〉の部分を、半角のja-JPに置換し、それより後ろの部分(タブ1個とコメント)をすべて除去します。

例えば、置換前がこのような状態であれば、

dy  Dynalist    名詞  アウトライナーの名前
sc  Scrapbox    名詞  Wikiツールの名前
ありく   歩く  動詞

下記のように置換します。

dy  Dynalist    ja-JP
sc  Scrapbox    ja-JP
ありく   歩く  ja-JP

単語数が多い場合は、下記のように表計算ソフトを使えば、作業がすぐに済みます。

表計算ソフトで置換する場合

この(置換前の)テキストファイルの拡張子を.csvとしたうえで、ExcelGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで開くと、各行のタブは表計算ソフトでの「列の区切り」として解釈されるので、〈品詞〉と〈コメント〉を一括して置換・除去する操作がラクに行えます。*3*4


(品詞の列にja-JPを貼り付け、コメントの列を削除するだけで済む)

ファイルをZIP圧縮して端末に保存する

上述の置換・除去をし終えたら、このテキストファイルをUTF-8文字コードで保存します。拡張子は.txtとします。
表計算ソフトで編集した場合は、ファイル形式をCSV(セルの区切り記号は必ず「タブ」を選択)またはTSVとして保存したあとで、ファイルの拡張子を.txtに変更します。こちらの場合も、文字コードUTF-8とします。*5

このテキストファイルをZIP形式で圧縮したうえで、Gboardを使いたいAndroid端末にこのZIPファイルを保存します。
Gboardを使いたい端末にGoogleドライブなどのクラウドストレージアプリがインストールされている場合は、このZIPファイルをそのクラウドストレージ内に保存してもよいと思います。

Gboardへのインポート

Gboardの設定画面を開きます。Gboardをインストールしてある端末において、ふだん使用するキーボードとしてGboardを選んだうえで、文字を入力する状態にします。キーボードの上部にある歯車のアイコンをタップすると、設定画面が開きます。*6


(歯車アイコンがもしなければ、左端のアイコンをタップして表示させる)

Gboardの設定画面の中にある「単語リスト」をタップ。

次の画面で「単語リスト」をタップ。

次の画面で「日本語」をタップ。

次の画面で、右上の︙のアイコンをタップし、「インポート」をタップ。

インポートするファイルを選択する画面が開くので、上述の工程で端末内(もしくはクラウドストレージ内)に保存したZIPファイルをここで選択すると、インポートが完了します。
インポートが正しくできれば「インポートが完了しました」というメッセージが画面上に出るはずです。

以上です。

*1:iOS端末/Android端末の場合は、ふだん使うキーボードとして「Google日本語入力」を選択したうえで、文字を入力するモードになったときにキーボードの上部に表示される歯車のアイコンをタップすることで「Google 日本語入力設定」の画面を開くことも可能です。

*2:文字コードUTF-8です。

*3:ExcelやOpen Office Calcで開く際は、データの区切り記号を指定する画面で「タブ」を選んでから開きます。

*4:Googleスプレッドシートで開く際は、シートの左上のファイルメニュー→インポート→アップロードと進み、開きたいCSVファイルを選択します。

*5:表計算ソフトのセルの全内容をテキストエディタにコピー&ペーストし、拡張子を「.txt」にして保存するという方法でもよいかもしれません。

*6:端末の設定画面の中で「文字入力」などを設定するメニューからも、Gbordの設定画面を開くことができるだろうと思います。例えばSHARPAQUOS Sense4 liteでAndroidバージョンが11であれば、端末の設定画面→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→Gboard→設定と進むと、Gboardの設定画面を開けます。

“Orico Card THE POINT”のQUICPayをAndroid端末のメインカードに登録 / 解除する手順

オリコカード THE POINT”のQUICPayを、Android端末のQUICPayのメインカードとしてAndroid端末に登録する手順を紹介します。


〈目次〉


前提条件と注意点

  • オリコのサイト内の「電子マネーの申込手順」にて説明されている申込手順に従って、「QUICPay(モバイル型)」の申込を済ませているものとします。*1
    • 申込から発行までは3日程度かかるようです。
  • 当記事の対象となるAndroid端末は「おサイフケータイ」対応の端末に限ります(Felicaを搭載していない端末は対象外であると思います)。
  • 当記事で紹介している下記の手順(登録する手順)を実行する前に、当該のAndroid端末にGoogle Payアプリがインストールしてあり、同アプリ内で「QUICPayのメインカード」が既に指定済みである場合には、当記事で紹介する手順を実行した後には、その端末の「QUICPayのメインカード」が“オリコカード THE POINT”のQUICPayへと切り替わります。

登録する手順

下準備

Android端末にGoogle Payアプリがインストールしてあり、同アプリ内で「QUICPayのメインカード」が指定済みである場合には、同アプリ内でその指定を外します。その手順は下記のとおりです。なお、同アプリ内で「QUICPayのメインカード」が指定済みでない場合は、この工程は飛ばして次の工程へ進みます。

Android端末でGoogle Payアプリを起動し、中央下部の「支払い」をタップすると、同アプリに登録済みのカード等が一覧表示されます。その中で「QUICPayのメインカード」と書かれているカードがあれば、それをタップします。

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(赤線部に「QUICPayのメインカード」という表示がある)

次の画面で、中央に「QUICPayのメインカード」と書かれてあり、その右側にスライド式スイッチがあります。このスイッチを左に動かしてオフの状態にします(このカードが「QUICPayのメインカード」状態から外れる)。

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(このスイッチをオフにする)

設定の手順

オリコカードのサイトの左側にある「eオリコサービス ログイン」のところから「eオリコ」にログインし、「eオリコ」の上部のメニュ-の「お申込みいろいろ」→「電子マネーのお申込」と進む。

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ページ下部の「現在の保有状況」のボタンをクリック。

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オリコに登録済みの携帯電話番号にて、SMSで4桁の「確認コード」を受信する必要があるので、「携帯電話番号」の欄に表示されている電話番号を選択して「SMS送信」のボタンをクリック。*2

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SMSを受け取ったら、そこに書かれている4桁の数字を「確認コード」の欄に入力して、「送信」ボタンを押す。

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このような画面になります。

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この表の中に、「QUICPay(モバイル型)」の「ID」と「パスワード」が書かれています。この2つをメモしておきます。

次に、Android端末で「おサイフケータイ」のアプリを起動し、「マイサービス」のところに表示されている「QUICPay」をタップすると、ブラウザで https://dnpm.jp/qpa/index.html が開かれます(Android端末のブラウザで直接このアドレスを開いてもよいのかもしれません)。

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QUICPay発行会社一覧」の中の「オリコ」をタップ。

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QUICPay利用開始」のボタンをタップ。

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“「QUICPayモバイル用ID/パスワード」をお持ちの方はこちら!”をタップ。

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次の画面に変わります。上掲の表の中に書かれていたIDとパスワードを各々の欄に入力し、「確認」ボタンをタップ。

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次の画面で「QUICPayの登録が完了しました。」との表示があれば、完了です。

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解除する手順

こちらのページに説明されています。

*1:オリコのサイト内の「電子マネーの申込手順」のページでは、QUICPayでない電子マネーiD)の申込手順が説明されていますが、Android端末でQUICPayを使おうとする際に「eオリコ」にて実行すべきなのは「QUICPay(モバイル型)」の申込です。

*2:この欄に表示されている電話番号とは異なる電話番号でSMSを受け取らざるを得ない場合は、オリコに登録している携帯電話番号を変更する必要があると思います。その手続きは、郵送で行うようです。

愛媛県松山市での楽天回線の速度を調べてみた

松山市とその周辺地域の楽天回線エリア(4G LTE

2021年8月20日現在、愛媛県松山市周辺での楽天回線エリアは、この画像で濃いピンクの範囲だそうです。

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(画像出典:通信・エリア | 楽天モバイル

楽天回線の速度の例

この楽天回線エリア内で、楽天回線の速度を測ってみました。
Rakuten UN-LIMIT ⅤのnanoSIMをスマートフォンに挿入した状態で計測したものです。

2020年12月下旬の日曜日、午前10時台に松山市天山3丁目楽天回線エリアで測ってみた速度はこちらです(2回分)。

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下りは概ね10Mbps弱くらいの速度が出るかな、という感じですね。

また、2021年1月の最終週頃に、松山市南西部の居宅付近でもRakuten UN-LIMIT Vの楽天回線が安定的に繋がるようになりました。
その時期の20-21時台に測ってみた結果はこちらです。

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こちらは下り20Mbps台が出ています。